絵画教室(第2回)の様子です★
2021年5月26日
5月21日(金)は、生活介護の利用者さん向けに、第2回目の絵画教室を開催しました♪
この日は、雑誌や折り紙などの断片を自由に切り貼りして作るコラージュ作品に挑戦。
Yuta先生が「こういう風に、好きな素材を切って、好きな場所に貼っていきます、、、」
とお手本を見せると、
すぐに思い思いの創作をすすめる方もいましたが、中には困惑した表情の方も、、、
具体的に「この紙をここに貼ってください」と言うと、言われた通りにする事は出来ても、
“好きなようにやる(=自分で決める)”ことが苦手な方は
まだ一定数いるように見受けられました。
創作をすすめられずに手が止まっている方に、職員がそっと近づくと、
すぐに「どうしたらいいの?」と、こちらを見上げて指示を仰ぐ様子。
職員はあえて具体的な指示は出さずに、
「これ(折り紙)があるね、これ(雑誌の切り抜き)もあるね」と
素材を手に取って本人に見せていきます。
そして今度は机の上に置かれたのりを手に取って、
「これを貼ってもいいし、これを貼ってもいいんですよ」と本人に伝えて様子を伺います。
すると、手始めに職員が本人に見せた折り紙を取って、「これ?」と訊ねる利用者さん。
「それでもいいですよ。”好きなもの”、貼ってみましょう?」と、また様子を見守ります。
すると、「ここ?」と、貼る場所を確認する利用者さん。
「そこでもいいですよ。”好きな場所”に、貼ってみましょう?」と再度様子を見守ります。
すると、そのままの折り紙を、先ほど確認した場所に貼る利用者さん。
「そうそう、その調子で、色々好きなもの貼ってみてください(^^)」と、いったんその場を離れてみます。
少し離れた場所から、「どうするのかな~」|ू•ω•)と、本人の様子を見ていると、
まずは色々な素材の山の一番上から、折り紙の断片を手に取って糊付けしている様子がありました。
そして、ぺたり。
2枚の折り紙が貼られた画用紙をじっと眺める利用者さん、、、
すると、思い立ったようにそれらを剝がし始めます。
再度まっさらになった画用紙を見つめると、
今度は色々な素材の中から、ギターの切り抜きを選び取って、ぺたり。
次は、Tシャツの切り抜きを、ぺたり。
今度はハサミを取って、先ほどの折り紙を半分に曲げて切り分けます。
でも切り分けたものは横にのけて使わずに、模様が付いた断片を貼り始めました。
ここからは、もう止まりません。(笑)
素材を選んだり、折り紙を切ったりちぎったり、楽しそうに体を左右に揺らしながら
熱心に創作活動を続けます。
その様子で、胸がいっぱいの職員。|ू;ω;)(笑)
普段から、「本人に選択させる」ことを大事にしているくわの実ですが、
ある程度の枠組みが決まっている事が大抵です。
例えば、「AとB、どっちが食べたい?」や、「午後の活動はAとBのどっちがいい?」などなど。
なので、まっさらな紙を渡されて、初めは困惑しつつも、徐々に自分で選択していき、
好きなように切り抜きを貼っていく利用者さんを見て、とても胸を打たれました。(*^^*)
これってもう、立派な自己表現ですよね。
…本人にとっては、大したことじゃないのかもしれませんが。(笑)
アートって、正解も不正解もなくて、ただただ自分の好きなように表現することが出来ます。
本人が「いい」と感じたなら、折り紙をそのまま貼ってもいいし、ギターの切り抜きを貼ってもいい。
“自分で決める”が出来るようになるための練習をするにはもってこいの、
素晴らしい機会に恵まれたと、改めて感謝感謝の金曜日でした。
これから利用者のみなさんの自己表現が、どんどん活発化していくかもしれないと思うと、
今からとても楽しみです( *´艸`)
指導に来て下さった、Yuta Imamura先生の作品はこちらから見る事が出来ます♪
素敵な作品がたくさん掲載されていますので、ぜひ覗いてみてください★
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